目次

 

1.LGS壁とは

 オフィスや店舗などの施設の内装を間仕切る際、パーティション以外に候補に挙がってくるのが「造作壁」です。

一般的にオフィスで言われる造作壁とは、支柱となる軽鉄を建て、その上に石膏ボードを貼り付けた「LGS壁」のことを指します。

Light Gauge Steelの略で、ライト(軽い)、ゲージ(規格)、スチール(鉄骨)を意味しています。 

LGS壁は、店舗、マンション、オフィスなど多くのシーンで活用されており、建物を構成する壁の中でも非常に多く採用されています。

2.パーティションとLGS、それぞれに特徴が

 造作壁とパーティションは、どちらも部屋の間仕切りを作るための方法ですが、それぞれに特徴と利点があります。

LGS壁のメリット

LGS壁は、従来の「コンクリート下地壁」と比較すると、十分な強度を持ちながらも手軽に施工できる点です。従来壁に比べれば、壁厚が薄く軽量であること、そして様々な性能を持つLGS壁があることが強みです。耐震性にも優れています。

LGS壁は、石膏ボードの表面に通常壁紙を貼るため、パーティションとは異なり、完成後は建築壁のような見た目になるデザイン性の高さも強みです。

LGS壁のデメリット

しかし、LGS壁は強固な壁として仕上がりますが、完成までには時間がかかります。事務所に造作壁を新設する場合、電気工事や壁紙、仕上げ材の種類にもよりますが、一般的には1週間から10日程度の工期が必要です。

また、強固な壁であるため、後から不要になった場合の解体は非常に手間がかかり、大掛かりな作業となります。この解体には費用がかさみ、時間もかかり、解体時の騒音も大きくなります。

さらに、解体後の廃材は産業廃棄物として処理しなければならないため、追加のコストが発生します。

パーティションのメリット

一方、施工型パーティションは、シンプルな仕様のため、工期が短く、低コストが魅力です。

造作壁よりも安価に設置できる場合が多く、パーテーションの工期は大規模でなければ1日から2日程度で完了することが可能です。

パーティションは、工場で製作したパネルを、現地で床と天井のフレームで支えてはめ込むシンプルな施工のため、工期も短く済みます。また、パーティションは解体・再施工が可能で、移転やレイアウト変更の際には、取り壊さずに再利用することができます。

パネルの素材や部材、構造のカスタマイズにより、防音性や抗菌性、出入り口としてのドアの組み合わせの他、スライドタイプといった様々な「機能」を備えることも可能です。

また、設置する場所や嗜好性に合わせて、求めるレベルによっては充分なデザイン性を与えることも可能です。オフィスであれば、エントランスや執務室、会議室、応接室、休憩室などそれぞれをパーティションで多彩なデザインの空間に間仕切りできます。

間仕切.jpのパーティションの床/天井のレールは、耐震性にも優れたタイプ仕様で、かつての東日本大震災時にも、お客様から「倒れなかった」という安全性を裏付けるお声も頂きました。

引用:「施工途中で震災が直撃。アイピック製品は無事だった」↓

パーティションのデメリット

デミリットとしては、LGS壁に比べれば、防音性が高くないことや、壁自体が曲線を描くことができないといったデザインの自由度が挙げられるかもしれません。

しれませんというのは、これらも案件や施主様によってはパーティションで充分、または施工や仕様の工夫次第でデミリットは解消することが可能だからです。

例えば、遮音性を高めるためにスチール素材や吸音材を組み合わせることで、会話音レベルはクリアできます。

また、アルミやスチールのフレームとガラスなど、様々なパネルを組み合わせることで、パーティションでも拘り度の高いおしゃれな内装デザインが実現できます。

3.パーティションとLGS、どちらが予算的にはお得?

 施工型パーティションとLGS造作壁のコスト、実は、それぞれの特性と使用する材料の他に工事期間中に発生する付帯費用や将来の移設利用など、「施工費以外の付帯コスト」も勘案したトータルで比較する必要があります。

LGS造作壁は、デザイン的自由度さで拘りの内装表現が魅力で、様々な表面仕上げで施工することができます。

しかし、一度設置すると移設ができず、取り壊し後は再利用ができないため、改装の場合は作り直しとなります。また、LGSの施工には複数の工程が必要で、工期が長くなることがあります。

一方、パーティションは、シンプルな構造と、事前に壁となるパーティションパネルは製造し、設置現場に持ち込みはめるというシンプルな施工のため、工期も短かく済みます。

移設やレイアウト変更が容易なため、先々に、増床や移転、期間限定プロジェクトのワークプレイスやオフィスの引越しも想定される場合には特に適しています。

パーティションは、工場で製作した下地とパネルを現地で組み立てて施工するため、工期が短いというメリットは、事業の実施期間の早期確保という点でも大きいです。

また、パーティションは解体・再施工が可能で、移転やレイアウト変更の際には取り壊さずに再利用することができる点においても、長期運用の観点からのコストパフォーマンスと資産性にも優れています。

施工コストそのものの面でも、パーティションは一般的に造作壁よりも安価に設置できます。特に、アルミパーテーションは価格が安く、工事費用が造作壁の半額になる場合もあります。

したがって、予算が限られている場合や、将来的にレイアウトの変更が予想される場合は、施工型パーティションの方がお得な選択となることが多いです。

施工型パーティションは、通常の鋼板パネルの他にも、ガラスパネルやカラーリング、これにより、デザインの自由度が向上し、オフィスの美観と機能性を両立させることができます。

4.まとめ

施工型パーティションとLGS造作壁、どちらを選択すべきかは、部屋の用途、予算、デザインの要件などによって異なります。

間仕切.jpでは、弊社ショールームで、様々な施工型パーティションのモデルルームを展示しており、デザインや機能を比較・体感して検討することができます。

オフィスや事務所、店舗や倉庫などの内装の間仕切り工事をご検討の際はぜひお越しになってみてください。

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