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2026年もオフィス環境はかつてないスピードで進化しています。

これまでの「働く場所」という定義を超え、企業のブランディングや人材確保、そして従業員のウェルビーイング(幸福度)を左右する重要な経営資源としての役割が求められています。

今回は、パーティションメーカーとして数多くのオフィス構築に携わってきたアイピック株式会社より、現場の最前線を知る営業部部長・細貝と、市場動向を分析するマーケティング担当・田中による対談を実施。

お客様から実際にご相談の多い「3つの課題」と、それを解決する最新トレンド、そしてプロだからこそ知るパーティション活用術について語り尽くします。

【対談者紹介】

  • 細貝: アイピック株式会社 営業部部長。長年にわたり現場の第一線で指揮を執る。顧客の潜在的なニーズを汲み取り、施工実現性まで見据えた提案が得意な現場のプロ。
  • 田中: アイピック株式会社 経営企画部デジタルマーケティング担当。国内外のオフィストレンドや働き方のデータを分析し、経営視点でのオフィス作りを提唱。

1.2026年のキーワードは「可変性のある快適な空間」

田中: 細貝部長、お疲れ様です。2026年も早くも2月に入りまして、年度末、そして新入社員を向かい入れることになる新年度が目前に控えています。近年のオフィス移転や改装のご相談で、数年前、とくにコロナ以前の2020年以前と比べて、「変わったな」と感じる部分はありますか?

細貝: お疲れ様です。明らかにパンデミックを経て、働きかたの多様性がきっかけで変わりましたね。例えば、出張が減って、それ以上にリモートを活用した商談の機会が圧倒的に増えた、とか、それに連動してリモートは時間に限りがある場合が多く、以前よりもはるかに、「”商談前”の事前プレゼン資料」、「事後の詳細資料」のデスクワークが増えた人も多いのではないでしょうか。

昔、といってもわずか5.6年前までは、「坪数に対して何人座れるか」という「効率重視」の相談がメインでしたが、今は「出社したくなるオフィスにしたい」「用途に合わせて部屋の広さを変えたい」、さらには「資料作りの集中できる個人スペース」も「オンライン用モニターも設置された少人数向けのミーティングルーム」も『両方、しかも使いたいときにいつも先約で埋まっているから複数のスペースがほしい』という、切実な『質』と、『業務別に選べる場所』があるオフィスを求める声が圧倒的に増えました。出社とリモートワークのハイブリッドワークのスタイルをとっている企業様はとくにそのようなお声が大きいですね。

田中: まさに、2026年のグローバルトレンドである「柔軟性」「快適性」「持続可能性」が日本のオフィスにも浸透してきた証拠ですね。リモートワークが定着した今、オフィスは単なる作業場ではなく、「コミュニケーションとイノベーションのハブ」としての価値が問われています。

細貝: はい。せっかくオフィスに出社したのに、自宅以上に働きやすくなければ、意味がないと感じるのも当然と感じてしまうのはわかります。また、出社する日は意図的に会議・ミーティング・商談が予定されている従業員のかたも多く、その場所が不足していてはあからさまに「働きにくい」・・・。それでは効率性、生産性も落ちますねよね・。

田中: 納得です。では、はじめに、そんな変化の中で、特にお客様から多く寄せられる「3つの課題」とそれについて深掘りしていきましょう。

バイオフィリック×ブラックフレーム植物(グリーン)を多用するバイオフィリックデザインは定着しましたが、そこにブラックパーティションを合わせるスタイルが人気です。

課題①:ハイブリッドワークによる「コミュニケーションの分断」

田中: まず1つ目ですが、ハイブリッドワークが進んだことで「誰が来ているか分からない」「チームの一体感が薄れた」という課題をよく耳にします。現場ではどのような解決策を提案されていますか?

細貝: この課題に対しては、「見通しの良さ」と「空間の区分け」の両立をご提案しています。具体的には、壁で完全に塞ぐのではなく、基本は鋼板タイプのアルミやスチールパーティションで、部分的にガラスパーティションを多用するケースが増えていますね。

「会議室の声は漏らしたくないけれど、中の様子や熱量は感じたい」という要望には、ガラスパネルの透過性を上手く活用したパーティションが最適です。

田中: なるほど。マーケティングの観点からも、「心理的安全性」の確保は重要です。ガラス張りの空間は「隠し事をしない」という企業の透明性を象徴し、オープンな組織風土を作ります。部分的にガラスパーティションを採用というデザインにも納得です。それは、全面ガラスは見え過ぎて敬遠されることが多いということですか?

細貝: いいえ、そうではないですよ。全面ガラスのハイトールタイプのガラスパーティションは見栄えも良く、希望するお客様はとても多いです。ただ、場所によっては確かに中が筒抜けで、それはそれで困るケースもあります。そこで人気なのが、「スモークフィルム」や「調光ガラス」のオプションです。目線の高さだけすりガラス風にしたり、スイッチ一つで透明・不透明を切り替えたりできるので、「丁度良く見えるように」、そして「丁度よく見えないように」をコントロールできます。

また、あえて天井付近の、欄間(らんま)部分や足元付近のパネル部分を開放やガラスにして、空調や気配を共有できるようにしたデザインもその機能性とデザイン性の両立で人気です。

さらには、固定壁の施工型パーティションに、動かせるローパーティションの設置利用は以前から好評ですが、最近は背丈以上のサイズ高のものも注目されています。デザイン性も豊かで、「オフィスインオフィス」もスタイルも増えています。

田中: 「ローパーティション以上、ハイパーティション未満」の200㎝前後の高さのある、より”個室ライク”なローパーテーションですね。近年のオフィス内のコワーキングスペースとして、完全個室にしたくはないけど、ある程度のプライバシーが担保されたソロワーク用途室として、導入検討が増えているようですね。

細貝: 上席者用、いわゆる社長室としての導入のケースもあります。完全個室よりは「開かれた印象」を与えることができ、1対1のちょっとした打ち合わせにも対応できる、”大げさではない最低限の丁度よいスペース規模”、ゆるかな仕切りの、「半個室」感が良いという経営者様層のお声もありますね。

いずれにしてもポイントは、ハイパーティションとローパーテーションの適材適所の組み合わせで、コミュニケーションの分断という課題を解決できるということです。これが我々の「パーティションはソリューション」ということの一例ですね。

【マーケティング視点での考察】

2026年のトレンドは「ABW(Activity Based Working)」の成熟期です。固定席を減らし、カフェスペースや集中ブースなど、社員が自律的に場所を選べるレイアウトが標準化しています。

ここで重要なのは「ゾーニング」です。パーティションは単なる「壁」ではなく、集中エリアと交流エリアを緩やかに、しかし機能的に分ける「境界線」の役割を果たします。内装工事で壁を立ててしまうと後戻りできませんが、組替え可能なパーティションであれば、ABWの運用状況に合わせて半年後にレイアウトを変更することも可能です。この「可変性(アジリティ)」こそが、不確実な時代の経営リスクを下げる鍵となります。「ソリューション型パーティション」の導入で解決が可能です。

課題②:Web会議の増加による「音問題と集中力低下」

田中: 2つ目は、もはや定番ですが「音」の問題です。Web会議の声がうるさい、逆にオフィスが静かすぎて話しづらい、といった相談は減りませんね。

細貝: ええ、むしろ深刻化していると私は受け止めています。以前は「個室ブース(フォンブース)」を数台置けば解決と思われていました。しかし、現在は「チーム単位でWeb会議をする場所がない」という声が増えています。

田中: 音の対策というと、BGMや空調音のような音を流して会話をマスクする「サウンドマスキングシステム」も以前からありますが、導入コストや設備投資のハードルが高く、簡単には踏み切れないという企業様も多いのが現実です。

細貝: そうなんです。マスキングは効果的ですが、ご予算の兼ね合いで断念されるケースも少なくありません。 そこで今、アイピックが力を入れているのが、「吸音パネルの戦略的配置」です。ただ壁に吸音材を貼ればいいというわけではありません。

田中: それは、2025年に営業部に新設された「空間コンサルティング課」の現場知見が生かされている部分ですね?

細貝: その通りです。「空間コンサルティング課」では、お客様のオフィスの図面や実際の利用状況を分析し、「会話者の位置」や「声の届く範囲」を想定した設計を行っています。 例えば、「壁面のどの高さに貼れば座っている人の声を効率よく吸音できるか」「天井のどの位置に吊るせば反響を抑えられるか」といった具体的なシミュレーションを行い、最適なサイズやデザインの吸音パネルを選定します。そしてそれは、実際のお客様の施工現場でも検証を図り、場合によっては更に最適化運用のご支援をいたします。

田中: なるほど。高価なシステムを導入しなくても、「貼る場所とモノ」をプロが選定することで、コストを抑えつつ劇的に音環境を改善できるわけですね。

細貝: はい。お客様のご予算に応じて、「ここはデザイン重視の吸音材」、「この位置には機能重視の吸音材」といった使い分けも可能です。より防音性が必要な場所には、スチールパーティションと吸音パネルでの設置導入をご提案させていただくなど、「運用までのコンサルティング×施工の提案」こそが、今のアイピックの強みだと自負しています。

【運用トレンド解説】 従来の音対策は「遮音(音を漏らさない)」に偏りがちでしたが、最新トレンドは「吸音(音の反射を減らす)」による快適性の向上です。 吸音パネルは、いまや機能性だけでなくインテリアの一部としても評価されています。アートのように配置したりすることで、オフィスのデザイン性を高めながら「話しやすいのに、うるさくない」空間を作り出すことが2026年のスタンダードになりつつあります。

課題③:移転コストの高騰と「サステナビリティ(持続可能性)」

田中: 3つ目は、建築資材や人件費の高騰による「コスト」と、企業としての社会的責任である「環境配慮」です。

細貝: ここが一番、経営層の方が悩まれるポイントですね。造作壁(LGS壁)はデザインの自由度が高いですが、退去時にはすべて解体して廃棄物になります。これは「SDGs」や「脱炭素」を掲げる企業にとって、説明がつかないコストになりつつあります。

一方で、私たちが扱うアルミパーティションをはじめとした施工型パーティションは、「リユース(再利用)」が可能なものも多くあります

田中: 移転先にも持っていける、ということですね。

細貝: はい。初期費用だけ見れば造作壁と変わらない、あるいは少し高い場合もありますが、将来的なレイアウト変更や移転時の原状回復費用、廃棄コストまで含めた「トータルコスト」で見ると、パーティションの方が圧倒的に安く、かつ環境に優しいのです。

最近は「増員による増床移転後や原状回復まで見据えた、産廃物を出さないオフィス作りをしたい」という理由で、意図的にパーティション指名でご依頼いただくケースも増えました。

【マーケティング視点での考察】

オフィス環境への投資は、今や「採用ブランディング」そのものです。Z世代を中心とした若い人材は、企業の社会貢献や環境への姿勢を意外とチェックしています。「使い捨ての内装」ではなく「長く使い続けられるサステナブルな素材」を選んでいるという事実は、企業のIR情報や採用広報においても強力なメッセージとなります。

アイピックの間仕切りは、耐久性とリサイクル性に優れており、環境認証取得を目指すオフィスビルにおいても加点要素となり得ます。

2.2026年、人気の最新オフィスデザインとは?

田中: 次に、今まさに人気のデザインテイストについて教えてください。

細貝: 昨年から特に多いオーダーは、以下の3つのトレンドですね。

  1. バイオフィリック×ブラックフレーム植物(グリーン)を多用するバイオフィリックデザインは定着しましたが、そこに「黒いフレームのガラスパーティション」を合わせるスタイルが人気です。自然の柔らかさを、黒の直線で引き締めることで、モダンでカフェのような空間になります。
  2. レジマーシャル(Resimercial)「Residential(住居)」と「Commercial(商業)」を掛け合わせた造語ですが、自宅のリビングのようにリラックスできるオフィスです。ここでは、木目調のパーティションが活躍します。本物の木を使うと高額ですが、最新の木目調シート貼りスチールパーティションは、質感もリアルで不燃性能もクリアしているので安心です。
  3. ③ニュアンスカラーの活用従来のオフィスは白かグレーが定番でしたが、最近は「くすみカラー(グレージュ、セージグリーン)」を壁面に取り入れたいという要望が多いです。アイピックではハイパーティションのカラーやローパーパーティションのクロス仕上げのバリエーションも豊富なので、ナチュラルデザイン中にアクセントとしてコーポレートカラーをさりげなく入れたいというご要望にも対応しています。

田中: 機能性だけでなく、デザインの表現力もパーティションは進化しているんですね。

細貝: そうなんです。「パーティション=無機質・事務的」というイメージはもう古いです。お客様の「こんな雰囲気のオフィスにしたい」という抽象的なイメージを、具体的な部材と施工方法で形にするのが私たちの仕事です。

「柔軟性・快適性・持続可能性」で選ばれるオフィスとは?

3.変化に強いオフィス作り、パーティション活用3つの強み

田中: ここまでトレンドや課題解決について伺ってきましたが、改めて「造作壁(LGS壁)」ではなく、あえて「パーティション」を選ぶ最大のメリット、強みは何だとお考えですか?

細貝: 私は長年現場を見てきましたが、パーティションによるオフィス内装創りには経営視点で見たときに、「スピード」「資産価値」「意匠性」という3つが高次元でバランスが取れるところに強みがあると考えています。

1. 圧倒的な「スピード」と「可変性」

造作壁は現場で骨組みから作りますが、パーティションは工場で製作したパネルを組み立てるだけです。そのため、工期を劇的に短縮でき、粉塵や騒音も最小限に抑えられます。稼働中のオフィスでも業務を止めずに工事ができるのは大きなメリットです。また、組織変更に合わせてレイアウトを「後から変えられる」柔軟性は、変化の激しい現代において最強のリスクヘッジになります。

2. 長期的な「コストパフォーマンス」と「資産価値」

造作壁は退去時に「解体・廃棄」の費用がかかりますが、パーティションは「移設・再利用」が可能です。初期費用だけでなく、将来の移転や改装まで含めたライフサイクルコストで見れば、圧倒的に経済的です。内装を「使い捨ての経費」ではなく、「長く使える資産」として捉えられる点が強みです。

3. 進化した「意匠性」と「機能美」

「パーティション=安っぽい」という時代は本当に昔話です。最新の製品は、ブラックフレームや木目調、ガラスなどを組み合わせ、造作壁以上の高級感を演出できます。さらに、パネル内部に配線を通せたり、セキュリティキーを埋め込んだりと、「美しさ」と「機能」を両立できる点は施工型パーティションならではの強みですね。

田中: なるほど。単なる「仕切り」ではなく、経営戦略を支える「ツール」としてパーティションを選ぶべき、ということですね。

4.オフィス移転・改装をご検討中の皆様へ、ショールーム「パーテーションラボ」で得られる体験

田中: 最後に、実際に最新のトレンドやパーティションの質感を体感したいというお客様に向けて、弊社が運営するパーティション専門ショールーム「パーテーションラボ(PARTITION LAB)」についても紹介してください。

細貝: はい。私たちがどれだけ言葉で「遮音性が高い」とか「質感がリアル」とお伝えしても、やはり実物を見て、触って、体感していただくのが一番です。秋葉原にあるこのショールームは、まさに「オフィスの未来」を詰め込んだ空間になっています。

ここを訪れることで得られるメリットは、主に3つあります。 まず1つ目は、アルミパーティション、スチールパーティション、ガラスパーティション、トイレブースなど、パーティションの基本製品を実際に見て触れることです。完成イメージがとてもリアルに浮かぶはずです。

2つ目は、「豊富なデザインバリエーションと素材の比較」です。木目調シートの質感、スチールやアルミのフレームの細さ、ガラスの透明度など、カタログでは分かりづらいディテールを直接比較できます。

そして3つ目が、「プロによる”即時コンサルティング”」です。図面をお持ちいただければ、その場で最新トレンドを反映したレイアウトのヒントや、コストダウンのアイデアを差し上げることができます。

田中: 移転・改装を検討されている方にとって、これほど心強い場所はないですよね。

細貝:最近は「音の遮音・吸音体験」も好評です。先ほどお話しした空間コンサルティング課が推奨する吸音パネルの効果や、ガラスパーティションの運用体感を、実際のモデルルームに入って確認いただけます。「どれくらい声が漏れないのか」「見えがかりや解放感」を実地で試せるのは、失敗しないオフィス作りに不可欠です。ぜひ「間仕切.jp」をご覧の皆様にも、他社のオフィスツアーに来るような感覚で気軽にお越しいただきたいです。理想のオフィスを形にするための「気づき」が、必ず見つかるはずですよ。

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