目次
- 1. 積算業務の全体像と役割
- 2. 積算業務の具体的なプロセスとやりがい
- 3. 積算担当者に求められるスキル・資格とキャリアパス
- 4. 未経験から始める積算業務と、間仕切.jpが選ばれる理由
- 5. 積算・見積スタッフの現場から(スタッフコメント)
積算業務は、内装工事、パーティション工事において、非常に高い専門性を要求される仕事です。図面を正確に読み解く知識や、コストを算出する計算能力、そして関係者との密なコミュニケーション能力などが求められます。
このコラムでは、内装工事の積算がどのような仕事なのか、混同されがちな見積との明確な違い、求められるスキル、そして未経験から積算業務に携わる際に知っておくべきポイントについて、詳しく解説します。
1. 積算業務の全体像と役割
積算とはどんな仕事か
積算とは、オフィスや店舗の内装の間仕切りのパーティション工事が完成するまでに必要な金額を算出する仕事です。設計図や仕様書に基づき、必要な材料の種類や数量、職人の労務費、そして様々な経費を積み上げて、工事にかかる「工事原価」を正確に割り出します。
この工事原価は、工事全体の予算を管理する上で最も重要な数字であり、この金額の精度が、プロジェクトの成功を大きく左右すると言っても過言ではありません。そのため、積算担当者は、プロジェクトのコストを決定する非常に重要な役割を担います。
積算と見積の違い
「積算」と「見積」は同じ意味で使われがちですが、これらは明確に異なるものです。この違いを理解することが、積算業務の本質を理解する第一歩となります。
- ・「積算」:工事にかかる「工事原価」を算出する作業 積算は、あくまで工事に直接かかる純粋なコストを計算する、社内向けの作業です。例えば、パーティションの部材費、組み立てる職人の人件費、運搬費など、工事を完了させるために必要な費用だけを正確に計算します。
- ・「見積」:お客様に提示する「最終的な工事金額」 見積は、積算で算出した工事原価に、会社運営に必要な諸経費(現場管理費、販売費、一般管理費など)や、会社の利益を加えて算出した、お客様に提示する最終的な金額です。
つまり、以下のような関係が成り立ちます。
見積額 = 積算額 + 諸経費 + 利益
積算で原価を正確に算出できなければ、見積もりで適切な利益を確保できず、結果的に会社に損失を与えてしまうことにもなりかねません。

2. 積算業務の具体的なプロセスとやりがい
内装工事の積算は、計画図や設計図、仕様書などを基に、以下のステップで進められます。各ステップには、内装工事ならではの専門性が求められます。
積算業務の具体的な流れ
- 1.図面・仕様書の詳細な読解: 内装工事の積算は、まず設計図を隅々まで読み解くことから始まります。平面図、立面図、断面図、そして詳細図など、様々な図面から、お客様がどのような空間を求めているのか、使用する材料や工法を正確に把握します。
- 2.必要な資材と数量の算出: 図面から読み取った情報を基に、必要な間仕切り部材や内装材の数量を割り出します。例えば、壁の面積、床の面積、パーティションの長さ、扉の数などを細かく計算します。この段階でミスがあると、後工程で資材が不足したり、無駄なコストが発生したりするため、非常に集中力が求められます。
- 3.工事費用(工事原価)の算出: 算出した数量に、資材や職人の労務費の単価を掛け合わせて工事費用を算出します。この際、資材の価格変動や、職人の人件費相場、現場の状況(夜間作業の有無など)を考慮に入れる必要があります。
- 4.工事原価明細書の作成と確認: 積算の結果を、内訳明細書としてまとめます。工事ごとに規格、数量、単価を正確に記載し、記載内容にミスや漏れがないかを何度も点検・確認します。
積算業務で得られるやりがい
積算は一見、地味なデスクワークに思えるかもしれませんが、以下のような大きなやりがいを感じることができます。
- ・プロジェクトの成功を支える達成感: 自分が算出したコストが、プロジェクト全体の骨格となります。無事に工事が完了した時、「この空間は自分がコストを算出して作り上げたものだ」という大きな喜びを味わうことができます。
- ・ものづくりの根幹に携わる充実感: 積算担当者は、図面という二次元の世界に描かれた空間を、コストという観点から三次元に具現化する役割を担います。設計者の意図を理解し、それを正確な数字に落とし込む過程は、まるでパズルを解くような知的な楽しさがあります。
3. 積算担当者に求められるスキル・資格とキャリアパス
内装工事の積算担当者として活躍するためには、特定のスキルや知識が不可欠です。
積算担当者に求められるスキル
- 1..図面の読解力: 内装の積算は、図面を正確に読み解くことから始まります。平面図だけでなく、詳細図、展開図、設備図など、様々な図面から情報を総合的に判断する能力が必要です。
- 2.数量計算能力: 内装材やパーティション部材の数量、工数、面積などを正確に計算する能力は、積算業務の根幹です。わずかな計算ミスが、最終的な見積金額に大きな影響を与えてしまうため、細部にまで注意を払う集中力が求められます。
- 3.内装工事に関する豊富な知識: コストを正確に算出するためには、内装の工法、パーティションの種類、建材の特性、資材の価格相場など、内装工事全般に関する幅広い知識が不可欠です。
- 4.コミュニケーション能力: 積算業務は、黙々と数字と向き合うだけではありません。発注者や設計者と図面の不明点を確認したり、資材の仕入れ先と単価交渉を行ったりと、多くの関係者と密に連携しながら業務を進めます。
キャリアアップに役立つ資格
- ・建築積算士: 建築物の工事費や材料費の積算を行う民間資格です。自身の専門性を証明する上で非常に有効です。
- ・建築コスト管理士: 建築積算士の上位資格で、企画・構想から維持・保全まで、建築生産過程全般におけるコスト管理を行います。高度なスキルと知識を証明し、より大規模なプロジェクトに携わることができます。
これらの資格は、自身の専門性を高めるだけでなく、クライアントからの信頼を得る上でも大きな強みとなります。
4. 未経験から始める積算業務と、間仕切.jpが選ばれる理由
積算業務は、建設業界の経験がない方でも十分にチャレンジ可能です。未経験からでも着実にスキルを身につけられる環境と、会社独自の強みが、積算担当者の成長を支えます。
未経験からでも挑戦できる理由
近年、積算業務用のソフトは著しく進化し、複雑な計算や過去のノウハウを蓄積しやすくなっています。もちろん、現場経験があるに越したことはありませんが、内装工事への興味と、数字に強い集中力があれば、十分にキャリアを築くことが可能です。
間仕切.jpがお客様に選ばれる理由
間仕切.jpがお客様に選ばれる大きな理由は、パーティションメーカー直販という独自の強みにあります。
通常、パーティション工事は「メーカー」→「一次代理店」→「二次代理店」→「工事会社」といった複数の業者を介して行われ、それぞれの段階で中間マージンが発生します。
しかし、間仕切.jpはメーカー直販なので、直接お客様と取引し、ご相談から積算、施工管理、アフターフォローまでを一貫して行います。これにより、お客様は中間マージンをカットでき、高品質なパーティションを適正価格で手に入れることが可能です。
このメーカー直販の体制は、積算担当者にとっても理想的な環境です。
- ・情報の正確性と迅速な対応: 営業、設計、施工管理担当者と密に連携しているため、図面上の数字だけでなく、お客様の要望や現場の状況までリアルタイムで共有できます。これにより、より精度の高い積算を迅速に行うことができます。
- ・コストの透明性: 資材の調達ルートやコストを熟知しているため、価格の根拠が明確であり、お客様に自信を持って見積もりを提示できます。
これらの強みにより、私たちは単に「安い」だけでなく、「正確で信頼できる積算」を通じて、高品質な内装工事をお客様に提供し続けています。

5. 積算・見積スタッフの現場から(スタッフコメント)
「積算の仕事は、会社の『羅針盤』を創るような仕事です」。

私は現在、積算・見積業務を担当しています。この仕事の面白さは、お客様の理想を形にする第一歩に携われることです。設計図という二次元の世界に描かれた空間を、数字という観点から三次元に具現化していく過程は、まるでパズルを解くような知的な楽しさがあります。
特に、私たちのようにメーカー直販の環境では、そのやりがいがさらに増します。余分な中間マージンがないため、お客様に自信を持って「適正価格」を提示できますし、施工管理のチームと直接連携することで、より精度の高い見積もりを作成できます。お客様に安心して工事をお任せいただけること、そして、自分が算出したコストでプロジェクトが成功した時の達成感は、この仕事の大きな魅力だと感じています。

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