目次

 既存のパーティションに意匠性に優れたダイノックシートを貼り付ければ、雰囲気あるおしゃれな内装へと印象を変えることができます。

以下にダイノックシートの貼り方をご紹介いたします。

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1.ダイノックシートの貼り方

 ここでは、ダイノックシートの貼り付け方法を詳しく紹介します。施工場所によって処理方法が異なるため、実際に貼り付ける際は注意しましょう。

前処理

まず、シートを貼り付けたい場所の前処理を行います。

施工面にくぎやビスなどの突起物があれば除去し、さびや古い塗膜を剥がして、表面に付着している異物を取り除きましょう。

シーラー処理

次に、下塗り用の塗料の「シーラー」で施工面の処理を行います。

シーラーとは、施工型パーティションにダイノックシートを貼る際の下地処理剤です。主な目的は、下地とダイノックシートの接着力を高め、浮きや剥がれを防止することです。シーラーを塗布することで、下地の凹凸や多孔質部分を均一にし、仕上げ材の密着性を向上させます。適切なシーラーを選ぶことで、耐久性と仕上がりの美しさを確保できます。また、シーラーは下地の吸収性を調整し、ダイノックシートの貼り替え時にも剥がしやすい状態を維持します。これにより、リフォームやメンテナンスが容易になります。施工時には、下地の状態に応じて適切なシーラーを選択し、均一に塗布することが重要です。シーラーを使用することで、ダイノックシートの美観と機能性を長期間維持することが可能となります。

パテ処理

シーラー処理が終わり乾燥したら、パテ処理を行います。

パテ処理とは、パーティションの凹みや傷、ひび割れなどを補修する工程です。ダイノックシートを貼る前に、下地の凹凸や欠損部分を平滑にするために行われます。パテ(充填材)を鏝(こて)を使って凹みや傷部分に充填し、乾燥後にサンドペーパーで研磨して平滑に仕上げます。これにより、下地の表面が均一になり、ダイノックシートを貼った際に凹凸が目立たず、美しい仕上がりが得られます。パテには、木材用、石膏ボード用、コンクリート用など、素材に応じた種類があり、適切なものを選ぶことが重要です。パテ処理を丁寧に行うことで、仕上げ材の密着性が向上し、耐久性も高まります。

パテ処理は、施工面に貼り付けるシートに下地の凹凸の影響が出ないよう、表面を平らにする作業です。くぎやビスでへこんでいる場所や、ボードの継ぎ目のへこみにもパテを埋め込んでいきます。

表面処理

パテが乾燥したら、表面処理(サンドペーパー掛け)を行います。

パテ処理した施工面をサンドペーパーなどで磨き、シートの貼り付け面を平らに仕上げていきましょう。その際、表面が平らになるまで、パテ処理と表面処理を繰り返し行います。仕上がりに大きく影響するため、可能な限り平らな施工面を作っておきましょう。

表面清掃

表面処理ができたら、表面清掃を行い施工面をきれいにします。

アルコールやラッカー、シンナーなどを染み込ませたウエス(布)を使用して、ほこりやパテの削りかす、余分な油分などを拭き取りましょう。

プライマー処理

次に、プライマー処理を行います。

プライマー処理とは、下地の吸収性や接着性を調整するためにプライマー(下地塗料)を塗布する工程です。パーティションの表面にプライマーを塗ることで、下地の多孔質部分を封じ、仕上げ材との密着性を高めます。また、プライマーは下地の色むらを抑え、ダイノックシートの色や柄を鮮明に表現する役割も果たします。プライマーには、木材用、金属用、コンクリート用など、下地素材に応じた種類があり、適切なものを選ぶことが重要です。施工時には、プライマーを均一に塗布し、完全に乾燥させてから次の工程に進みます。プライマー処理を行うことで、ダイノックシートの剥がれや浮きを防止し、長期的な美観と機能性を維持できます。

パテ処理とプライマー処理は、どちらも下地処理の一環ですが、目的と役割が異なります。

以下に、パテ処理とプライマー処理の違いを表形式でまとめました。

項目パテ処理プライマー処理
目的下地の凹み、傷、ひび割れを補修し、表面を平滑にする。下地の吸収性や接着性を調整し、仕上げ材との密着を強化する。
役割凹凸をなくし、仕上げ材が均一に密着できるようにする。下地の多孔質部分を封じ、色むらを抑え、仕上げ材の定着を良くする。
使用材料パテ(充填材)プライマー(下地塗料)
施工方法鏝(こて)で欠損部分を充填し、乾燥後に研磨する。プライマーを塗布し、乾燥させる。
効果下地の表面が平らになり、仕上げ材の美観と密着性が向上する。仕上げ材の剥がれや浮きを防止し、色や柄を鮮明に表現する。
主な適用箇所凹み、傷、ひび割れがある部分下地全体(多孔質部分や色むらがある部分)
施工順序プライマー処理の前に行うことが多い。パテ処理の後、仕上げ材の直前に行う。

この表から、パテ処理とプライマー処理は目的や役割が異なることが明確に分かります。両方を適切に行うことで、下地の状態が最適化され、仕上げ材の施工品質が向上します。

シートの貼り付け

プライマーが乾燥したら、パーテーションパネル面にシートを貼り付けます。

シートはあらかじめ貼り付ける面の大きさにカットして、接着部分の裏紙を少しずつ剥がしながら慎重に貼り付けます。シートがはみ出たり余ったりする場合は、端をカットすると美しい見た目に仕上がります。

2.ダイノックシートの施工はプロに任せるのがおすすめ

 ダイノックシートを貼り付ける際は、前述した方法に沿ったDIYも可能です。しかし、シーラーやパテ処理など、慣れない作業に時間がかかったり、シートを貼り付ける際に気泡が入ってしまったりして、仕上がりの見た目が悪くなるケースも多いので注意が必要です。

特にオフィスの施工では、企業イメージの維持と安全性の確保のため、DIYを避け、経験豊富な専門業者への一括した依頼をおすすめします。

3.まとめ

ダイノックシートを一言で表現するなら、「本物映えする大きなシール」です。

ダイノックは、表面に大理石模様やリアルな高級木材の木目をプリントすることで、あたかも高級素材を使うように見せることができます。実際に高級な石を使わずとも、施工型パーテーションを建て、パネル面に貼ることで、本物のような質感ある空間ができ上ります。

是非、間仕切.jpまでお気軽にお問い合わせください。

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