目次
- 1.建具金物とは
- 2.おもてなしを新しくするレバーハンドル、「IRODORI」
- 3.JIDAデザインミュージアムセレクション、「コンシールドカムロック」
- 4.オフィス、ホテル・・・こだわりの内装施工に「美しきインダストリアルデザイン」を。
1.建具金物とは
建具金物とは、建物の出入り口や戸、障子、襖などに使用される金具の総称です。建具金物には、ドア金物、引戸金物、開口部まわりの金物があります。以下に、それぞれの特徴を説明します。
ドア金物
ドア金物には、ドアハンドル、丁番、錠前などが含まれます。
- ドアハンドル:機能性だけでなくデザイン性も重要視される部品です。使用場所や建具の大きさ・重量に応じて適したものを選ぶことができます。
- 丁番:扉や家具などの軸を中心に回転させて扉を開閉する機能を持つ金物です。丁番の種類や強度によって、開閉のスムーズさや耐久性が異なります。
- 錠前:安全性を確保するための重要な金物であり、様々な種類があります。使用目的や設置場所に応じて最適な錠前を選択することが重要です。
引戸金物
引戸金物は、主に倉庫や工場などの建築物の出入り口に使用されます。
- ドアハンガー:引戸を滑らかに開閉させるための金物です。重量がある扉でもスムーズに動かせるように設計されています。
- 附属する金物:引戸の機能を補完するためのさまざまな部品が含まれます。これらの部品は、引戸の安全性や使い勝手を向上させる役割を果たします。
開口部まわりの金物
開口部まわりの金物は、建具の開閉や固定に関わる重要な部品であり、建物の機能性と安全性を高める役割を果たします。
建具金物の選定は、建物の用途やデザインに合わせて慎重に行う必要があります。適切な金物を選ぶことで、建具の性能を最大限に引き出し、快適な空間を作り出すことができます。
2.おもてなしを新しくするレバーハンドル、「IRODORI」
建具金物を活用したインダストリアルデザインのオフィスやホテルの内装工事には、いくつもの魅力があります。
まず、「独創性とユニークさ」が挙げられます。インダストリアルデザインは、産業や工場の雰囲気を取り入れたスタイルであり、一般的なオフィスやホテルの内装とは一線を画しています。デザインに特徴のある建具金物をアクセントとして取り入れることで、独創的でユニークな空間を創り出すことができます。例えば、ヴィンテージ調のドアハンドルや露出した配管、スチールフレームの窓などが、インダストリアルな雰囲気を強調します。
さらに、「機能を体現した無駄のないシンプルさ」も魅力です。インダストリアルデザインはシンプルで無駄のないスタイルを特徴としており、機能性を重視しています。建具金物にこだわることで、シンプルながらも優美なデザインを強調することができます。たとえば、スチール素材のパーテーションや丁番などは、無駄のない美しさを持ち、耐久性も兼ね備えています。
このスタイルの魅力は、スペースを効果的に活用しながら、感性に訴える内装デザインを実現する点にあります。広々とした空間にシンプルで機能的な建具金物を配置することで、洗練された雰囲気を演出できます。また、素材の質感や色合いを活かすことで、独特の温かみや落ち着きを感じさせることができます。
インダストリアルデザインは、現代的でありながらもどこか懐かしさを感じさせるスタイルであり、レバーハンドル製品の「IRODORI」も、その独創性と普遍低なシンプルさに和の優美さを宿した魅力に溢れた金物です。
建具金物を上手に活用することで、機能的で魅力的な空間を創り出すことができます。
3.JIDAデザインミュージアムセレクション、「コンシールドカムロック」
建具金物を活用したインダストリアルデザインを取り入れた内装工事の魅力は多岐にわたります。
耐久性と実用性の美しい融合
建具金物は、一般的に金属製であり、その耐久性と長寿命は他の素材と比べて優れています。特にオフィスやホテルのような公共施設では、頻繁な使用に耐えられる強度と実用性が求められます。建築金物を使用することで、高品質で機能的な空間を提供することが可能です。
例えば、スチール製のパーテーションやドアハンドルは、頑丈で耐久性があり、長期間にわたって美観と機能性を維持します。また、メンテナンスも比較的容易で、長期的なコストパフォーマンスに優れています。
コントラストとバランス
インダストリアルデザインの特徴の一つは、金属と他の素材(木材、コンクリートなど)のコントラストを活かしたデザインです。建築金物を内装に取り入れることで、金属のクールな質感や色彩が、木材やコンクリートの温かみや粗さと調和し、バランスの取れた美しい空間を演出します。
金属の冷たさと木材の温かみ、コンクリートの無機質感の組み合わせにより、視覚的にも触覚的にも豊かなインテリアを実現できます。これにより、独特の雰囲気とスタイルが生まれます。
ベスト社の「コンシールドカムロック」
ベスト社の「コンシールドカムロック」製品は、耐久性と実用性を兼ね備えながら、極限のミニマリズムを追求しています。「見せないことに振り切った」デザインは、建築金物が持つ堅固な特性を保ちつつ、洗練された美しさを実現しています。
「コンシールドカムロック」は、インダストリアルデザインの理念を具現化した製品であり、その控えめな存在感が、他のデザイン要素と調和しながら、空間全体の美しさを引き立てます。このように、見えないところにこだわったデザインが、内装の一部として一層の高級感と洗練さをもたらします。
「№297Kコンシールドカムロック」は、公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会が運営するJIDAデザインミュージアムに選ばれた、特筆すべきインダストリアルデザインの作品です。この製品は、以下の特徴と利点を持っています。
完全フラットなデザインと操作性
- 完全フラットな壁面設置: 従来の点検口錠とは異なり、突起物がないため、設置後の壁面が完全にフラットになります。これにより、多彩な壁面デザインを実現することが可能です。
- 操作方法のシンプルさ: 扉の戸先の壁面を押すことで、手掛かりが現れ、扉小口のシリンダーにより施解錠を行います。扉が閉じている状態では表から鍵穴が見えないため、防犯や悪戯抑止に効果的です。
安全性と管理の向上
- オートロック機構の採用: 施錠し忘れを防ぐためのオートロック機構が搭載されており、ON/OFFが可能です。また、閉じ込め防止機構も備えており、安全性を向上させています。
デザインの評価と重要性
製品のデザインにおいて、「コンシールドカムロックのような燻し銀的な存在も同等に評価されるべき」との評価を受けています。この製品は、デザインの黒子として、機能性と統一感を備えたデザインとして高く評価されています。
4.オフィス、ホテル・・・こだわりの内装施工に「美しきインダストリアルデザイン」を。
建具金物を活用したインダストリアルデザインの内装工事は、耐久性と実用性、美しいコントラストとバランスを兼ね備えた空間を作り出します。これにより、オフィスやホテルの内装は、機能的でありながらも感性に訴える魅力的なデザインになります。パーティションなどの建具、間仕切製品に魅力をさらに加え、引き立てることができます。
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