目次
- 1. ビルにおけるトイレ改修の重要性:築年数とビルの価値維持
- 2. 改修が必要とされるトイレの「SOSサイン」となる3つの特徴
- 3.ビルのトイレを改修する4つのメリット
- 4.ビルのトイレ改修をする際のポイントとブース選定
- 5.ビルのトイレに取り入れたいおすすめ設備・機能
- 6.トイレ改修工事をスムーズに進めるためのポイント
- トイレブース施工事例はこちら↓
- まとめ
ビルの老朽化が進むと、外壁や内装だけではなくトイレも改修工事の対象になります。特に水回りの設備は劣化の進行が早く、放置すると水漏れや悪臭、清掃の負担増などのトラブルにつながりやすいです。
トラブルが起こると、入居者や来訪者の快適性を損ね、ビルの空室増加や評価の低下など経営面に直結するリスクを抱えることにもなりかねません。そのため、古いトイレのあるビルの所有者は、早めに改修工事を行って対策しましょう。
本記事では、ビルのトイレ改修が重要な理由や、改修が必要となるトイレの特徴、改修によって得られるメリット、工事を行う際に気を付けたいポイントなどを解説します。導入におすすめな新しい設備も紹介するので、トイレの改修工事を検討している方は、本記事を参考にして利用者に選ばれる理想的なトイレ空間を目指しましょう。
1. ビルにおけるトイレ改修の重要性:築年数とビルの価値維持
ビルの価値を維持し続けるためには、定期的なトイレ改修が欠かせません。
一般的に、トイレは10~15年単位での改修が推奨されています。これは、水回りの設備は他の部分に比べて老朽化が進みやすいためです。築10年を過ぎると便器やパッキンの劣化が見られるようになり、温水洗浄便座が故障する確率も高まります。特に、日々多くの利用者が出入りするオフィスビルでは劣化が早いため、より注意が必要です。
もしトイレの改修を後回しにし続けると、美観の低下に加えて水漏れなど深刻なトラブルを招く恐れがあります。トラブルを放置すると修繕範囲が広がり、結果的に工事コストが膨らむ可能性も否定できません。
さらに、トイレの清潔さや設備の新しさは、ビル全体のイメージや入居者の満足度に直結します。そのため、早めの改修に加えて、後述する清潔感ある内装や新しい設備への入れ替えも検討するのがおすすめです。
2. 改修が必要とされるトイレの「SOSサイン」となる3つの特徴
改修が必要とされているトイレには、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、3つの特徴を紹介します。
① 不衛生な状態となっている
トイレの設備が古くあり、不衛生だと感じる状態なら改修が推奨されます。
日常的に清掃を行っていても、トイレの設備の経年劣化によって衛生環境が保てなくなる場合があります。例えば、床や壁がタイル張りのトイレではタイルの目地が変色したり、部分的にタイルがはがれたりします。長年使用している古い便器は、全体的に色が黒ずむケースもあるでしょう。他にも、換気設備が老朽化すると、トイレ内の臭いや湿気を排出できず、慢性的な臭いやカビが発生する原因になることもあります。
臭いや汚れが目立つトイレでは、利用者が快適に使用できません。状況が悪化する前にトイレの改修を検討して衛生的な環境を整えましょう。
② 頻繁に故障する
故障が繰り返し発生する場合は、改修のタイミングです。
代表的なトイレの不具合に、便器の水漏れや温水洗浄便座の故障などがあります。このような不具合がビル内のトイレで頻繁に起きるようになったら、トイレ設備を改修するタイミングかもしれません。
トイレの部分的な修理をその都度行うと、業者の手配やコストなど、手間も費用もかかりやすいです。そのため、思い切ってフロアやビル単位で改修を行うと効率的です。
③ 型式が古く使い勝手が悪い
ビルが古く旧式の和式トイレが残っている場合も、改修を検討しましょう。
和式トイレは、年々若い世代になじみが薄くなっています。また使用時の姿勢から、高齢者や体が不自由な方には使用しにくいデメリットもあります。さらに、型式が古い洋式トイレには温水洗浄便座・暖房便座機能が付いていないケースも多く、冬場に便座が冷たく不便さを感じるでしょう。
トイレの設備が古いと不便なだけでなく、利用者が「このビルは時代遅れだな」などのマイナスの印象を持つ可能性もあります。古い設備は節水面やメンテナンス性にも劣るので、長期的な目線で新しい設備への改修を検討しましょう。
3.ビルのトイレを改修する4つのメリット
ビルのトイレ改修には一時的なコストがかかりますが、長期的には、ビルの入居率や賃料水準のアップ、イメージの改善、節水・節電効果などのメリットが期待できます。ここでは、それぞれのメリットを見ていきましょう。
①入居率や賃料水準が上がる
ビルのトイレを改修すると、入居率や賃料水準のアップが期待できます。
企業がオフィスを選ぶ際、同じ賃料ならより快適な設備を持つビルを選ぶでしょう。特に、従業員の誰もが使用するトイレが不衛生だとマイナス評価につながりやすいです。きれいで新しい設備を持つトイレ環境があれば、入居者の満足度が高まり、競合物件との差別化にも役立ちます。その結果、将来的な入居率のアップや、賃料の引き上げなども期待できるようになるでしょう。
このように、古いトイレのあるビルの所有者は、改修工事を行って清潔感や快適さの向上に努めることが大切です。
②ビルのイメージアップにつながる
トイレの改修は、ビルのイメージアップにも直結します。
古く不衛生なトイレは、入居者に入居をためらわせる要因の一つです。近年はインターネット上の口コミや評価を参考にして物件を探す企業も多く、トイレの印象が悪ければビルのイメージダウンにつながりかねません。「トイレが和式だった」「薄暗く使いにくい」「臭いが気になる」などのネガティブな口コミや評価が増えると、入居率を下げる原因にもなるでしょう。
ビル全体のイメージダウンを防ぐためにも、トイレを改修して清潔に保つのがおすすめです。トイレの設備が新しく清潔なら、口コミや評価にもポジティブなものが加わりやすくなるでしょう。
③節水・節電につながる
トイレに新しい設備を導入すると、節水や節電などの経済的なメリットも期待できます。
例えば、従来よりも洗浄1回当たりの使用水量が少ない節水型のトイレは、年単位で見ると大きな水道代の削減につながります。他にも、節電モードが付いた製品を選ぶと、使用者が減る時間帯は自動的に節電してくれるので、電気代の節約が可能です。
さらに、後述するタッチレス水栓や人感センサー付きライトを導入すれば、水や電気の無駄使いを防いで環境に配慮している姿勢をアピールすることにもつながります。
④衛生環境と安全性の向上
新しい設備やパーティションを導入することで、衛生面・安全面でのメリットも生まれます。抗ウイルス・抗菌仕様のトイレブースや、非接触設備(自動水栓・自動洗浄)の導入で、感染リスクを低減し、利用者に安心感を提供できます。
4.ビルのトイレ改修をする際のポイントとブース選定
ビルのトイレを改修する際、どのようなポイントに気を付けて改修すると良いのでしょうか。ここでは改修時のポイントと、トイレブースの選定について見ていきましょう。
清潔感のある内装・設備とする
トイレの内装や設備の清潔感は、ビル全体の印象に直結します。
清潔感のあるトイレにするには、白や木目調、石材調など、デザイン性の高いパネルを使った内装を採用しましょう。併せてシンプルなデザインのLED照明やダウンライトを設置すれば、明るくおしゃれなトイレに仕上がります。その際、白色光よりも温かみのある色調の照明にすると、落ち着いた快適な空間を演出できるでしょう。
清潔感のある内装や設備は、入居者や来訪者のトイレへの満足度を高めやすく、ビルの資産価値アップにもつながります。
掃除しやすい素材・機能を選ぶ
掃除しやすくメンテナンスが楽な素材や機能を持つトイレもおすすめです。
日々の管理に手間がかかるトイレは、入居者の不満やビルの評判の低下につながります。一方、汚れや水垢が付きにくい特殊加工が施された便器・手洗い水栓を導入すると、手軽に清潔な状態を保ちやすくなります。
他にも、撥水性や防汚性を備えた床材や壁紙は、掃除の手間を減らしてきれいな見た目を保ちやすいです。その結果、トイレの管理にかかるコストの削減にもつながるでしょう。
多様な利用者に配慮した設計にする
オフィスビルには、多様な利用者に配慮した多目的トイレの設置を検討しましょう。
多目的トイレは、車いすの利用者や高齢者、妊娠中の方、人工肛門を使用されている方など、誰にでも使いやすいバリアフリー設計のトイレです。広めのカウンタースペースや、私物をトイレ内に保管できる鍵付きロッカーなどを加えると、さらに快適性が高まります。
利用者の誰もが使いやすい多目的トイレは、ビルの信頼性や評価アップにもつながるでしょう。
適切なトイレブース(パーティション)の選定
トイレブースは、空間の印象と耐久性を左右する重要パーツです。
- ・抗ウイルス・抗菌仕様:間仕切.jpのトイレブースには、抗ウイルス・抗菌仕様の化粧板を採用可能です。利用者の安心に直結します。
- ・メラミン不燃化粧板:デザイン性が高く、傷や汚れ、水に強く、清掃しやすい素材です。美しさを長く保てます。
- ・プライバシー性の高い設計:ブース下部の隙間を少なくしたり、鍵やヒンジ(蝶番)を耐久性の高いものにすることで、利用者満足度が向上します。
5.ビルのトイレに取り入れたいおすすめ設備・機能
ここでは、ビルのトイレに取り入れたいおすすめの設備や機能を4つ紹介します。どれもトイレの快適さがアップするものばかりなので、改修の際に検討してみましょう。
トイレ用擬音装置
排泄時の音を隠すトイレ用擬音装置は、利用者のプライバシーを守る効果的な設備の一つです。
特に女性は「排泄音を聞かれるのが恥ずかしい」と感じて水を流しながら用を足す方も少なくありません。トイレ用擬音装置を設置すると、鳥のさえずりや流水音で排泄音を自然にカバーしてくれます。排泄音に配慮したトイレ環境は、利用者に心理的な安心感を与え、快適性を向上するポイントになります。
さらに、トイレ用擬音装置を導入すると水の無駄遣いが減るため、水道代の節約につながることも大きなメリットです。
タッチレス水栓
トイレの手洗い場にタッチレス水栓を設置するのもおすすめです。
タッチレス水栓は、利用者が蛇口に触れることなく手を洗えるため、従来の水栓よりも衛生的なのが特徴です。近年、非接触設備への需要が急増し、オフィスビルへの導入が進みました。
タッチレス水栓はトイレの清潔感をアップさせ、利用者に安心感を与えてくれます。ビル全体の感染症対策や、水の無駄遣いを減らす効果もあるため、導入を検討しましょう。
人感センサー付きライト
トイレに人感センサー付きライトを導入するのもおすすめです。
人感センサー付きライトは、人を検知して自動で点灯する照明です。トイレに誰もいない時は自動で消灯してくれるため、電気の付けっぱなしを防いでくれます。
このような省エネを意識した設備の導入は、ビル管理者の姿勢をアピールする要素にもなり、入居する企業のイメージアップにつながる可能性も高いでしょう。
化粧直しコーナー
ビルのトイレ改修を行う際は、化粧直しコーナーを設けることも検討してみましょう。
化粧直しコーナーは、トイレの手洗い場とは別に設けられる場所です。特に女性トイレでの需要が高く、お昼休憩時にメイクを直したり、大切な打ち合わせの前に鏡の前で身だしなみを整えたりできるのが特徴です。このような設備は、トイレの中にリフレッシュできる場所を提供してくれるので、利用者に快適さを感じさせてくれるでしょう。
このように、利用者のニーズに応える設備は、ビルの付加価値を高めるため積極的に導入するのがおすすめです。
6.トイレ改修工事をスムーズに進めるためのポイント
トイレ改修は、給排水、電気、内装が絡む複雑な工事です。失敗しないためのポイントを押さえましょう。
ポイント1:専門業者に一括で相談する
トイレブースの設置だけでなく、給排水・電気工事まで含めた設計・施工を一貫して行える専門業者に依頼することが重要です。
- ・複数の業者に発注する手間や、業者間の連携ミスを防げます。
- ・トイレ空間全体を考慮した、最適なレイアウト提案を受けられます。
ポイント2:工事期間中の利用計画を立てる
ビルに入居テナントがいる場合、工事期間中のトイレ利用をどうするかは大きな課題です。
- ・フロアごと、または男女別に工事期間をずらす「分離工事」の計画が有効です。
- ・事前にテナントに告知し、理解を得ることも重要です。
ポイント3:長期的な視点で素材を選ぶ
初期費用を抑えることだけを考えず、清掃のしやすさや耐久性の高い素材を選ぶことが、将来的なメンテナンスコスト削減につながります。特に水回りとなるトイレブースは、湿気に強い素材選びが肝心です。
トイレブース施工事例はこちら↓
https://majikiri.jp/achievements/toilet-booth
まとめ
ビルのトイレ改修は、老朽化による不具合を防ぐだけでなく、入居率や賃料水準のアップ、ビル全体のイメージアップに直結する重要な取り組みです。特にトイレは水回りの中でも劣化が早いため、トラブルが起こる前に計画的な改修を進めましょう。
清潔感のある内装や掃除しやすい素材の選定、ユニバーサルデザインの採用など、利用者が快適にできる環境を作ることが大切です。他にも、擬音装置やタッチレス水栓、人感センサーライトなど新しい設備を導入すれば、利用者の満足度を一層高められるでしょう。
トイレの改修には、耐久性や清潔性に優れたトイレブースの導入もおすすめです。間仕切.jpのトイレブースは、安全設計やバリアフリー仕様で、幅広い年齢層の方が安心して使用できます。耐久性に加えて、抗菌性や耐熱性にも優れた素材を使用しているので、快適な環境を長く保てます。トイレブースのデザインやカラーバリエーションも豊富に取りそろえているため、ビルの雰囲気に合う理想のトイレ空間を実現できます。
「古いトイレスペースをどう改修すれば良いか分からない」、「費用を抑えてトイレブースも改修したい」とお考えのビル管理者の方は、ぜひ間仕切.jpにご相談ください。専門スタッフがニーズに合うプランをご提案します。

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