目次
- 1. 陰圧ブースとは?基礎知識
- 2. 無菌室との違い|5つのポイントで比較
- 3. 用途ごとに仕切り/隔離設備を使い分ける
- 4. 簡易折畳式陰圧ブースとは?
- 5. 従来の陰圧ブースとの違いやメリット
- 6. 医療施設の間仕切りも、間仕切.jpにお任せください!
医療現場では、感染症患者の隔離対策や清浄度管理のための間仕切り、「陰圧ブース」や「無菌室」の設備が必要になります。
本記事では、陰圧ブースの基本から無菌室との違い、さらに「簡易折畳式ブース」までを解説いたします。医療施設の間仕切り設計の参考にしてください。
1. 陰圧ブースとは?基礎知識
陰圧ブースの定義
陰圧ブース(陰圧室)は、内部の空気が外部に漏れないよう「陰圧(負圧)」を維持する隔離スペースです。感染症患者の咳やくしゃみによる飛沫、または有害物質を封じ込めるために設計されます。
陰圧とはどういう状態か?
陰圧とは、室内の気圧が外部よりも低い状態を指します。この状態では、ドアや隙間から空気が「外から内」に流れ込むため、内部の汚染空気が外部に漏れるのを防ぎます。
陰圧ブースの主な役割
- 感染症患者の隔離
- 結核、COVID-19などの飛沫・空気感染リスクを低減。
- 有害物質の封じ込め
- 化学物質や粉塵の拡散を防止。
- 医療スタッフの保護
- 患者と医師の空間気流を制御し、交差感染を防止。
2. 無菌室との違い|5つのポイントで比較
無菌室と陰圧ブースは、気圧制御の方向と目的が根本的に異なります。具体的な違いを比較表で整理しました。
比較項目 | 陰圧ブース | 無菌室 |
---|---|---|
気圧状態 | 陰圧(負圧) (室内気圧 < 外部) | 陽圧(正圧) (室内気圧 > 外部) |
目的 | 内部の汚染物質を外部に漏らさない | 外部からの汚染を内部に入れない |
空気循環 | 排気時にHEPAフィルターで浄化 | HEPA/ULPAフィルターで連続的に清浄空気を供給 |
主な用途 | ・感染症隔離病棟 ・高危険病原体研究 | ・手術室 ・無菌製剤製造 |
構造の特徴 | ・気密ドア ・排気システム優先 | ・抗菌壁面 ・一方向気流設計 |
陰圧室と陽圧室の違い
- 陰圧室:内部の汚染を封じ込める(例:感染症病棟)。
- 陽圧室:外部の汚染を遮断する(例:手術室)。
3. 用途ごとに仕切り/隔離設備を使い分ける
無菌室が適するケース
- 清潔な環境が最優先される場面:
- 手術中の患者の感染予防
- 細胞培養や無菌製剤の製造
陰圧ブースが適するケース
- 汚染リスクの封じ込めが必要な場面:
- 多剤耐性菌感染患者の隔離
- 粉塵や化学物質が発生する作業
誤った選択によるリスク例
- 無菌室を陰圧にすると→外部からの汚染が侵入し、清浄度が低下。
- 陰圧ブースを陽圧にすると→病原体が外部に漏出し、感染拡大の危険。
4. 簡易折畳式陰圧ブースとは?
特徴と仕組み
簡易折畳式ブースは、組み立て式で移動・保管が可能な陰圧ブースです。感染症対策の臨時施設や予算が限られた医療現場で活用されます。
製品のポイント
- 設置が容易:伸縮式フレームを広げ、透明ビニールで覆うだけ。
- オプションHEPAフィルター搭載:排気ユニット(クリーンパーティションC型)で清浄化しつつ陰圧を維持。
- コンパクト収納:不使用時は折り畳んで省スペースで保管可能。
伸縮式フレームと透明ビニールで迅速に設置
主な用途
- 診察室の拡張
- 災害時の避難所隔離スペース
- 感染症対策における臨時PCR検査ブース
5. 従来の陰圧ブースとの違いやメリット
比較表で見るメリット
項目 | 簡易折畳式ブース | 固定式陰圧ブース |
---|---|---|
設置工事 | 不要(30分~1日で完了) | 必要(建築工事・数週間) |
コスト | 初期費用50万~300万円 | 500万円~ |
柔軟性 | 移動・再設置可能 | 固定式で移動不可 |
陰圧性能 | -2.5Pa以上を維持(HEPAフィルター搭載機種) | 厳格な規格準拠(例:CDCガイドライン) |
簡易折畳式ブースの導入メリット
- スピード対応:突発的な感染症発生時に即設置可能。
- コスト抑制:固定式の1/2~1/10の費用で導入。
- 多目的活用:検査ブース・隔離室・作業スペースに転用可能。
折りたたみ式簡易隔離陰圧ブース


特徴
- ★簡易に感染患者を隔離する陰圧ブース
- ★クリーンユニットは吸込み型です。
仕様
- ・フレームサイズ(mm):組立時/2176×1499×2120、折りたたみ時/400×300×1600
- ・重量(kg):約61(空気清浄ユニット/40、フレーム/14、ビニールカーテン/7)
- ・空気清浄ユニットサイズ(mm):820×300×1413(キャスター部含む)
- ・HEPAフィルター集塵効率:99.97%以上(0.3μm粒子)
- ・電源:AC100V 50/60Hz
- ・運転モード(風量):3段階切替
- ・換気回数:89回(急速)、68回(強)、33回(弱)
- ・素材:フレーム/アルミ、カーテン/耐電防炎軟質塩ビフィルム、空気清浄ユニット/鋼板製焼付塗装仕上
- *運送費・搬入費・据付費・組立費等が別途必要です。お問い合わせください。
- ※受注生産のため、納期についてはお問い合わせください。
→カタログはコチラ
6. 医療施設の間仕切りも、間仕切.jpにお任せください!
パーティションメーカー直販のアイピック株式会社の間仕切.jpでは、医療施設向けに最適な間仕切のパーティションの設計施工をワンストップで提供します。豊富な実績と専門知識を持ったスタッフが、最適なご提案や設計、施工を一貫してサポートします。

フリーダイアル 0120-020-720
東京都千代田区岩本町3-8-16 NMF神田岩本町ビル6F アイピック株式会社
JR「秋葉原」駅昭和通り口 徒歩6分/都営地下鉄新宿線「岩本町」駅A4出口 徒歩2分/東京メトロ日比谷線「秋葉原」駅4番出口 徒歩4分