目次
1.パーティションの目的
パーティションは、空間の仕切りや衝立に使われるもので、オフィスにおけるパーティションの目的はいくつかありますが、主なものは以下の通りです。
- プライバシーの確保: パーティションは、個々の作業スペースや部屋を区切り、プライバシーを確保します。特に、個人的な電話や会議、集中的な作業を行う場合に重要です。
- 仕切りと動線の確保: パーティションは、オフィス内の異なるエリアを仕切り、適切な動線を確保します。例えば、部門ごとにエリアを分けたり、通路や会議スペースを区切ったりします。
- 騒音の軽減: パーティションは、オフィス内の騒音を軽減する役割も果たします。仕切りがあることで、声や音が広がるのを防ぎ、作業環境を静かに保つことができます。
- デザインと雰囲気の演出: パーティションは、オフィスのデザインや雰囲気を演出するためにも使用されます。色や素材、デザインを工夫することで、オフィス全体の印象を変えることができます。
2.パーティションの種類
パーテーションには大きく分けて、設置型と施工型の2種類があります。
設置型とは,工事要らずで移動や取り外しができる簡易的なものです。主に背の低いローパーティションタイプとなります。
一方、施工型とは業者によって設置工事を行い、壁や床にしっかりと固定したものです。天井までの高さのハイパーティションタイプです。
パーティション運用はその目的によって、メリット、デメリットを踏まえた上でふさわしいタイプを選ぶことが大切です。
例えば、空間を広く見せ、明るくデザイン性も重視したいオフィスには施工型パーティションの工種の1つであるガラスパーテーションが人気です。
他にも、社員の机の間にパーテーションを設置したい場合には、高さに注意する必要がありますが、ローパーティションでお互いの視線を遮りつつ電話での話し声も気にならず、仕事に集中できる程度の高さに調整することが叶います。パーテーションが高すぎると、社員同士のちょっとしたやりとりを妨げてしまい、ストレスを感じさせたりチームワークを損なったりする可能性があります。
応接コーナーや打ち合わせスペースなどで、来客同士が顔を合わせることを避けたい場合には、立ち上がっても顔が見えない程度の高さのパーテーションを設けることで、問題を解決することができます。秘匿性を要する会議や重要な打ち合わせ、面接や人事考査などプライバシーを守らなければならない面談を行う場所には、音漏れを防ぐ遮音性に優れたものを設置することが求められます。
同様に、しっかりしたセキュリティーが必要な場所もあります。例を挙げると、経理や財務、人事などの部署は機密情報や個人情報を扱うため、関係者しか入れないようなしっかりとしたパーテーションが適しています。
さらに、サーバールームやトランクルームといった倉庫スペースも、天井まで仕切られた施錠できるスペースがあると安心です。
3.設置型パーティションのメリットとデメリット
設置型のパーテーションには、いくつかのバリエーションがあります。
例えば、デスク間の仕切りや打ち合わせコーナーの目隠しに利用され、比較的低コストで導入できます。設置型には折りたたみ式や伸縮式、連結式のものもあります。このタイプは使わない時やスペースを広く使いたい時は畳んで収納できるため、柔軟なオフィスレイアウトが可能です。
動線を確保する際などに、ローキャビネットもパーテーションと合わせてよく使われるアイテムです。
設置型パーテーションのメリットは、工事が不要で購入したその日から使えることです。種類も豊富で、必要に応じて部屋やスペースを使いやすく変更できるため便利です。色や素材も豊富なので、オフィスの雰囲気に合わせて自由に選ぶことができます。
一例として、目隠し部分が木目調のものであれば、無機質な空間になりがちなオフィスに温かみを加え、雰囲気を明るくし、リラックス効果も期待できます。何より施工型に比べて低予算で導入でき、不要になった場合の処分も手間がかかりません。
一方、デメリットとしては、地震などの大きな衝撃が加わると倒れるおそれがあるため、安定感に欠けることがあります。そして、完全に空間を区切ることができないため、防音性に劣ることがあります。ローパーティションを採用する際には、プライバシーの必要性や遮音性の重要度、設置の容易さなどを考慮して選択することが大切です。
導入に際しては、パーテーションに詳しい人、全体を見渡してレイアウトしたり色や形をコーディネートしたりする人がいないと、統一感のないオフィスになったり、思っていたのと違うレイアウトになってしまったりすることがあります。
4.施工型パーティションのメリットとデメリット
施工型のパーテーションは、施工業者と打ち合わせの上、オーダーメードで設置工事をする間仕切壁です。
少ない工程で設置できるため、造作壁に比べてコストを抑えて迅速に設置できます。また、部署の異動や増員などの変更がある場合、施工型パーティションは解体して必要な部分を増設したり、引越し先でも再利用できるため、設置型パーティションほどでないにせよ、LGSなど他の造作壁に比べて、非常に柔軟な運用が可能です。施工型パーティションは、さまざまな色や素材で豊富なデザインを実現できます。ガラス製やメラミン化粧合板を使用したパネルなど、豊富なデザインも可能です。
施工型パーテーションの素材は色やバリエーションも豊富で、設置型よりも自由にオフィスの仕切りをすることができます。
素材もさまざまなバリエーションがあります。例えば、アルミ製は軽くて設置しやすく低価格なので、コスト重視の企業に向いています。スチール製は重厚感があり、安全性と遮音性もあるので、高いセキュリティーが必要な場所に最適です。ガラス製は室内が明るく広く見え、オシャレなイメージを演出できる上、比較的低コストで導入することが可能です。
一方、デメリットはオーダーメードで施工をするため、設置型パーティションに比べれば、工事費用がかかることです。また、施工する場所や面積に応じて工事期間が必要で、レイアウトによっては天井の照明や火災報知器の位置を変えたり、増設したりする必要も生じます。そして、オフィスを移転する時には原状回復工事も必要になる場合があります。
5.まとめ
施工型パーティションで、オフィス内のエリアを仕切り、適切な動線を確保することで、基本的なゾーニングを確保。部門ごとにエリアを分けたり、通路や会議スペースを区切ったりします。そのうえで、必要なミーティングスペース、パーソナルなオンラインミーティング用のスペースを実現したい場合に、設置型パーティションで個室やスペース、目隠し壁を設置することで、機能的なオフィス空間に近づきます。
場所や目的に応じて施工型と設置型を上手に組み合わせることがポイントです。
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