スチールパーティションの標準的な厚みは、一般的に40mmから60mm程度です。もっともよく使われているのは40mm厚で、軽量かつ施工性に優れており、コストパフォーマンスも高いため、一般的なオフィスの間仕切りによく採用されています。これに対し、50mmや60mmのタイプは、遮音性や剛性をより高めたい場合に使われ、例えば会議室や応接室、役員室など、ある程度の静粛性やプライバシーが求められる空間に適しています。
パネル高さが3mを超える場合は強度的にそれ以上の厚みが必要となります。薄いパネルの場合は軽量化と設置の容易さが特徴となり、広い範囲でのコスト削減にもつながります。
さらに、特殊用途や高機能を求める場合には、80mm以上の厚みをもつ高遮音型のスチールパーティションも存在し、機械室や集中ブースなどに使われることがあります。厚みの違いは、内部の構造(たとえばグラスウールの充填や二重鋼板の採用)によって遮音性や防火性能にも影響を与えるため、目的に応じて適切に選定することが求められます。メーカーによって製品仕様にばらつきがあるため、具体的な条件や施工場所に応じて確認するのがよいでしょう。