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 パーティションには天井までの高さがある「ハイパーティション」と、必要に応じて間仕切りができる「ローパーティション」の2種類があります。

ハイパーティションの導入には専門の業者による施工工事が必要ですが、ローパーティションは設置工事が不要なもも多く、気軽に導入ができます。ローパーティションを活用すると、オフィスをはじめ、空間をより働きやすい環境に変えることが可能です。

本記事では、ローパーティションの導入を検討している方に向けて、ローパーティションの種類や導入によるメリット、デメリットを紹介します。オフィスでの活用例も紹介するので、この記事を参考にしてローパーティションを使ったオフィスの改善計画を立てましょう。

1.ローパーティションとは

ローパーティションとは、天井までの高さがない置き式のパーティションです。

オフィス内でも、部門別の仕切りや簡易的なスペースの間仕切り、ミーティングや商談スペースとして使用されています。ローパーティションには単独で使用できるタイプや、複数のパネルを連結して使うもの、折りたたんで収納できるタイプなどさまざまな種類があります。素材や高さのバリエーションが豊かなため、用途に合わせたものを選びやすく、働く環境に合わせて柔軟に使用できるのが魅力です。

2.ハイパーティションとの違い

 ローパーティションとハイパーティションの主な違いは、パーティションのその高さと用途の違いです。

ハイパーティションは天井から床までの高さがあるため、オフィス内に独立した個室を作れます。会議室や応接間、資料室など、完全に分離されており機密性が保たれる空間を作りたい場合に適しています。

一方、背丈や腰丈などの高さの間仕切りで、工事が不要な置き式であることから、目的に応じて移動させることが可能です。簡易的な間仕切りとして、目隠しが必要なシュチュエーションや個人で集中作業スペース、またはリモートも含めたコミュニケーションスペースとして使用したい場合に適しています。

3.ローパーティションの種類

オフィスの空間を簡単に間仕切りできるローパーティションにはいくつかの種類があります。ここでは、代表的なローパーティションを3種類紹介します。

布張り(クロス)のローパーティション

ローパーティションの種類の一つに、布製のパネルでできたパーティションがあります。

布製のパネルはポリエステルの素材でできていることが多く、カラーバリエーションが豊富です。そのため、オフィスの雰囲気や会社のイメージカラーに合わせて自由な組み合わせが選べます。

アクリルパーティション

ローパーティションの種類には、アクリル樹脂で作られた透明のアクリルパーティションもあります。

アクリルパーティションは透明なアクリル樹脂で作られており、新型コロナウイルスの流行時には飛沫感染防止の目的で広く利用されたため、目にしたことがある方もいるでしょう。透明で可視性が高いアクリルパーティションは、さまざまなビジネスシーンになじみます。またアクリル樹脂は耐久性が高いだけでなく、表面の拭き掃除がしやすく清潔に保ちやすいのも魅力です。

アクリル樹脂は加工が容易なため、一人で使うデスク用から大人数で使う会議室用まで、サイズのバリエーションが豊富です。

吸音パーテーション

ローパーテーションには、吸音素材をパネルに使った吸音パーティションもあります。

吸音パーティションにはフェルト素材のパネルが使用されており、オフィス内の雑音や反響音を吸収して和らげる働きがあるのが特徴です。そのため、吸音パーティションで間仕切りをしたデスクでミーティングやWeb会議を行うと、相手の音声がクリアで聞き取りやすくなります。

また吸音パーティションは、デスクに置くタイプのものから身長以上の高さのものまでさまざまなバリエーションがあるので、オフィスでの使用用途に応じたサイズが選びやすいのも魅力です。

4.ローパーティションのメリット

 種類が豊富なローパーティションをオフィスに導入すると、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか。ここではオフィスでのローパーティションのメリットを4つ紹介します。

集中力アップにつながる

ローパーテーションを設置すると社員の集中力アップにつながることがメリットの一つです。

ローパーティションをデスク上に設置すると視覚的な間仕切りとなり、オフィス内の視線や他の社員の動きなどを遮って業務に集中しやすい環境を生みます。その結果、社員の業務パフォーマンスが上がり、一人ひとりの作業効率がアップしたり企業全体の生産性がアップしたりする効果が期待できます。

工事不要で設置できる

オフィスにローパーティションを導入するメリットの一つに、工事不要で簡単に設置できることも挙げられます。

天井から床までの高さがあるハイパーティションを導入すると、パネルを固定する施工工事が必要です。そのため、オフィスに導入する際は工事にかかる時間やコストなどを考慮してスケジュールを組む必要があります。

またハイパーテーションの施工によってオフィス内に完全な個室を作ると、消防法に抵触して排煙設備など消防設備の増設工事が必要になるケースもあります。増設工事が必要になると、予定外のコストが発生してしまうので注意が必要です。

一方、ローパーティションの導入には工事が必要なく、オフィス内の移動も簡単です。また、ローパーティションを組み立てたりパネルを連結したりする作業も簡単なので、オフィスでの用途やシーンに応じて社員が手軽に設置できます。設置に専門業者の介入が必要ないため、設置工事にかかるコストを省けるのも、ローパーティションの大きなメリットの一つです。

使用用途の変更に柔軟な対応ができる

オフィスの使用状況に応じて柔軟な対応ができるのも、ローパーティションのメリットの一つです。

ハイパーテーションを施工した後に移動させたい場合、レールの拡張が必要であれば専門の業者による再工事が必要になります。

一方で、ローパーティションは可動式なのでオフィス内の状況に応じて柔軟に対応できます。パーテーションを移動させるだけで、異動に伴う部署変更やチームの人数変更にも柔軟に対応でき、レイアウト変更に時間がかかりません。

また、ローパーティションは置くだけで一時的な目隠しの効果もあります。備品のストックが多いときやレイアウト変更の途中など、オフィスを訪れている外部の方の目に触れたくない場所に置いて活用できるのも、メリットの一つです。

費用を抑えて導入できる

ローパーティションをオフィスに導入するメリットの一つには、低コストで導入できることもあります。

前述の通り、ハイパーティションの施工には工事をする必要があります。施工後にレイアウトの変更を行う場合は再工事が必要になり、経済的な負担も大きくなってしまうでしょう。

しかし、可動式のローパーティションは工事が不要なので経済的です。そのため、大掛かりな工事をせずに社員が集中できる個別ブースを作りたい方や、オフィスの環境整備に予算が割けない方におすすめです。

5.ローパーティションのデメリット

メリットの多いローパーティションですが、デメリットにはどのようなポイントがあるのでしょうか。ここではオフィスにローパーティションを設置するデメリットを2つ紹介します。

防音効果は見込めない

ローパーティションは空間を完全に間仕切りできないため、防音性が低くなるのはやむを得ないところです。

天井までの高さがあるハイパーテーションで間仕切りされた個室空間では、会議やWebミーティングの声が外に漏れにくく機密性が保ちやすいです。しかし、ローパーティションで間仕切りをすると防音効果に限界があり、ある程度の声が周りに漏れてしまいます。そのため、個人情報などプライバシーの保護が必要な内容を扱う会議室や応接室などの空間作りにはハイパーティションで。逆に、簡素でも差し支えなければ、複数の商談スペースを設けたい際は、ローパーテーションを導入することで効率的な空間創りが可能になります。

座席に常設すると在席状況が見えにくい

ローパーティションを社員の執務室に常設するデメリットの一つに、設置するサイズによっては、座席状況が見えにくくなることがあります。

ローパーティションが常設されていると、スタッフの在席状況が判断しにくくなり、逆に社員同士のコミュニケーションが取りにくくなること場合もありますので、業務に影響を及ぼさないように、パーティションのパネルの高さサイズ選びは重要になります。

6.ローパーティションの活用事例

ローパーテーションはオフィス内で設置する場所に合わせてさまざまな使い方ができます。ここでは、オフィスでのローパーテーションの活用事例を2つ見ていきましょう。

オフィスや事務所に簡易打ち合わせスペースを設置

ローパーティションをオフィスのエントランススペースに設置すると、簡易の打ち合わせスペースを作れます。背の高いパネルを使用すればプライバシーにも配慮した機能的な空間を作ることが可能です。

来訪者の目に付きやすい会社のエントランススペースに設置する場合には、パーテーションの色や素材を会社のイメージカラーに合わせるなどこだわって演出すると、会社のイメージアップも期待できるでしょう。

休憩スペース・リフレッシュエリアを設置

ローパーティションをうまく活用すると、オフィス内に社員のリフレッシュエリアを作ることも可能です。

ローパーティションを使って必要なエリアを区切り、植物やアートなどのインテリアを配置すればオフィスの中に快適なリフレッシュエリアを作れます。社員が仕事の合間にリフレッシュしたり、社員同士の交流を促したりするスペースとして活用できるでしょう。

7.まとめ

パーティションには、天井までの高さがあるハイパーティションと、必要に応じて空間を間仕切りできるローパーティションの2種類があります。どのようなオフィスにも工事をせずに設置できるローパーティションを導入すれば、オフィス空間を活用して社員が働きやすい環境を整えられるでしょう。

間仕切.jpでは、新規オフィスの開設や拡張に必要なサービスをワンストップで提供しています。パーティションに関する豊富な知識を持つスタッフが、お客さまのオフィスに適したパーティションの提案を行っています。

また、オフィスレイアウトのプランニングも行っているので、ローパーティションの導入を検討されている方もぜひご相談ください。

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