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 子どもの就学前の幼児期成長過程の一つに排泄訓練(はいせつくんれん)、「トイレトレーニング」があります。

「トイトレ」とも呼ばれているこのトレーニングの目的は、子どもがオムツを卒業して一人でトイレに行き、排泄ができるようになることです。

保育園でトイトレを行う際は、一日のスケジュールの中に「トイレタイム」を設けたり、保育士が排泄に関する教育を行ったりするなどさまざまな工夫をしています。しかし、複数の子どもが集団生活をしている保育園では、保育士が子ども一人ひとりの成長に合わせてトイトレを行う負担が大きいのが現状です。

本記事では、保育園でできるトイトレの実施方法や子どもがトイレを嫌がる理由、保育園で保育士の負担を減らしながら子どもが楽しくトレーニングに取り組めるような「園児用トイレブース」を紹介します。

1.トイレトレーニングとは

 トイレトレーニングとは、子どもが自分の意思でトイレに行き、排泄ができるようになるための練習です。

近年は共働きの家庭が増えているため、保護者が自宅でトイトレを行う時間的な余裕がない方もいるかもしれません。トレーニングの大部分を保育園に頼る家庭もあるでしょう。保育士は平日の日中に子どもと触れ合う時間が多いので、子ども一人ひとりの成長に合わせ、無理のないタイミングでトイレへ誘導しトレーニングを行うことが大切です。

保育園では保育の一環として、子どもが一人で排泄できるような環境を整備したりサポートを行ったりする必要が高まっています。

2.保育園でトイレトレーニングを始めるタイミング

 保育園でのトイレトレーニングは、2歳〜2歳半前後に開始するのが一般的です。

子どもが一人で歩けるようになったときや、安定した姿勢でお座りができるようになったときがトイトレを開始する目安ともいわれています。最初は子どもがオマルでの排泄に慣れるトレーニングからスタートして、徐々にステップアップしていきます。

また子どもにトイレを意識してもらうためには、まずトイレに興味を持ってもらうことも大切です。子どもの年齢によって、トイレを意識した以下のような声かけをするのも効果的です。

2歳児:2歳児は体が成長して排泄の間隔が長くなります。オムツがぬれていないときに「一緒にトイレに行ってみようか」「試しにトイレに座ってみようか」とトイレでの排泄を促してみましょう。

3.保育園でのトイレトレーニングの実施方法

保育園でトイレトレーニングを行うには、具体的にどのような方法で行えば良いのでしょうか。ここでは子どものトイトレに関する具体的な方法を4つ紹介します。

トイレタイムを設ける

保育園でトイレトレーニングを行う際は「トイレタイム」を設け、子どもがトイレに行きやすい時間を作りましょう。

例えば、お昼ご飯の前や外遊びの時間の前後、お昼寝の前などです。保育園のスケジュールの合間に、子どもが意識してトイレに行く時間を作れるように促していきます。小さい子どもの排泄の頻度に合わせられるよう、30分から1時間ごとを目安にトイレへ誘うと効果的です。

保育園の一日のスケジュールの中にトイレタイムを組み込むことで、子どもにトイレでの排泄が生活の一部だと認識させていきます。

トイレに関する絵本などで興味を持たせる

保育園では、トイレや排泄に関する絵本やビデオ、ペープサート、人形劇などを活用し、子どもがトイレに興味を持つような工夫も大切です。

子どもが楽しみながらトイレトレーニングに取り組めるように、視覚的に楽しめる方法を取り入れると良いでしょう。一般的に子どもはトイレに対して汚い・怖いなどのネガティブなイメージを抱きやすいため、トイレに対してポジティブなイメージを高めていくことが大切です。例えば、保育園の自由時間におままごとをして子どもと遊ぶ中で、トイレの一連の動作を自然に教えるのも良い方法です。

トイレが成功したときにほめる

子どもがトイレでの排泄に成功したときは、たくさんほめて喜びや達成感を与えてあげましょう。

保育士がほめると子どもが「また挑戦したい」と思う前向きな意欲につながります。その結果、子どものトイレでの排泄が習慣化しやすくなります。

万が一失敗してしまっても、「次はできると良いね」や「またがんばってみようね」などと優しい声かけを行うことが大切です。子どもが主体的に次の行動を起こせるよう、トレーニングを進めていきましょう。

布オムツやトレーニングパンツを活用する

保育園でのトイトレの際は、布オムツやトレーニングパンツも活用してみましょう。

布オムツやトレーニングパンツは、オムツやパンツの素材がぬれた感覚が子どもに分かりやすいのが特長です。そのため、子どもに「お尻がぬれたままだと気持ち悪い」と感じさせ、トイレでの排泄を促す狙いがあります。

何度かトイレでの排泄に成功した子どものオムツを布オムツやトレーニングパンツに変え、しばらく見守ると、トイレでの排泄を習慣化しやすいでしょう。

4.トイレを嫌がられる理由は?

 子どもの性格は一人ひとり異なるため、どれだけトレーニングをしてもトイレを嫌がってしまう子もいるでしょう。一般的に、子どもがトイレを嫌がる理由には以下のようなポイントがあります。

  • 換気扇の音が大きくて気になる
  • トイレの環境が古くて近寄りづらい
  • 便座やオマルに慣れていない
  • 一人でトイレの個室に入るのが怖い
  • 子どもの年齢がイヤイヤ期
  • トイレに失敗して親や保育士から怒られた経験がある

子どもがトイレの環境やトイトレの経験にネガティブな印象を持っている場合は、親や保育士が「トイレは怖くない場所」だと子どもに繰り返し伝えていくことが大切です。

5.トイトレを成功させるポイント

 保育園でトイトレを成功させるために、いくつか知っておきたいポイントがあります。ここではトイトレが成功しやすくなるポイントを3つ見ていきましょう。

小さな成功をほめる

子どものトイトレを成功させるためには、小さな成功をほめることが大切です。

子どもがトイレに行きたい意思をきちんと言葉で伝えられたり、自分でズボンを脱いで準備ができたりしたら、どれだけ小さなことでも「よくできたね」とほめてあげましょう。小さなことでも、成功体験を積み重ねると子どもの自信になり、スムーズなトレーニングに結び付きます。

無理やり進めない

トイトレの進捗には個人差があるので、子どもが嫌がる場合は無理にトレーニングを進めないようにしましょう。

例えば、子どもがトイトレに失敗してお漏らしをしてしまったときは、子どもなりに反省の気持ちや失敗した罪悪感などがあります。そのため、親や保育士の都合から子どもに無理やりトレーニングを押し付けないようにしましょう。子どもが失敗をした経験からトイトレを拒んだら、少し時間を置いてトレーニングを再開するようにします。

子どもの成長を見守る気持ちで怒ったり焦ったりせずにトイトレをすることが大切です。

トイレの空間を明るくする

家や保育園のトイレの空間を明るく変えることもトイトレの成功につながるポイントの一つです。

トイレが暗かったり無機質な環境だったりする場合は、子どもが入りやすい空間とはいえません。そのため、子どもが一人でも抵抗なく個室に入り排泄ができるように、空間の工夫を施してあげましょう。

例えば、子どもが好きなキャラクターでトイレの中をデコレーションしてみたり、上手に排泄ができた際は、壁にご褒美シールを貼っていく仕組みを作ったりするなどです。子どもがトイレの空間を楽しめると、トイレでの排泄が楽しみの一つとなり、トイトレが進みやすくなるでしょう。

6.トイレが楽しくなる! リラックマ園児用トイレブースの活用事例

ショールームのリラックマトイレブール

 先述の通り、家だけではなく保育園でも子どもがトイレを楽しめるような工夫があると、トイトレがスムーズになります。

パーテーションラボでは、トイレが明るく親しみやすくなるように「リラックマ」のキャラクターをデザインした園児用トイレブースを製造しています。かわいらしいリラックマのイラストが描かれたカラフルなブースは、子どもがトイレに持つネガティブなイメージを払しょくしてくれるでしょう。個室に入っても閉塞感を覚えさせないブースの高さや、指はさみを防止する対策が施されたドア、丸みを持たせた優しいデザインなど、子どもが安全に使用できるような工夫が詰まっているのも魅力です。

またリラックマの園児用トイレブースは、SIAAマークを取得した抗菌仕様なので、毎日たくさんの子どもが使用する保育園でも衛生面に配慮して導入できます。熱やキズなどにも強く、簡単に汚れが拭き取れる素材なのでお手入れがしやすく長持ちです。

実際に導入していただいた保育園さまの様子は下記の記事でご紹介しています。
楽しそうな子どもたちの様子が見られました◎

子ども世代から親世代まで、幅広く愛される人気キャラクター「リラックマ」

2024年、リラックマは誕生から21周年を迎えました。

サンエックス株式会社を代表する人気キャラクターとなったリラックマは、子どもたちだけでなく、親世代にもなじみ深いキャラクターです。

ゆるっとした風貌やコンセプトが緊張をほどいてくれるので、トイレにもピッタリなキャラクターです◎

7.まとめ

トイレトレーニングは子どもの成長過程に欠かせません。特に保育園でのトレーニングは、子どもが排泄への理解を深めながら、一人ひとりの成長に合わせて焦らずに進めていく必要があります。しかしどれだけトレーニングをしても、トイレの環境が古かったり暗かったりすると子どもが「怖い」と感じてトイレに行く習慣を持ちにくくなってしまいます。

保育園で子どもが楽しんでトイレに行けるような環境を整備したいと考えている方は、パーテーションラボの園児用トイレブースをご検討ください。子どもたちが安心・安全に使えるようなこだわりが詰まった園児用トイレブースを活用すれば、スムーズなトイレトレーニングが可能になります。

またパーテーションラボではリラックマ以外にもさまざまなデザインのトイレブースの製造・施工を行っています。導入したい施設の雰囲気に合ったトイレブースを探している方は、お気軽にお問い合わせください。

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