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 学校や幼稚園、塾などの教育施設では、多様な学びの場を提供するために、柔軟な空間設計が求められます。教育現場のパーティションは、そのニーズに応える施工方法となります。

1.安全性に配慮した教育施設のパーティション

 学校や幼稚園・保育園、進学合格を目指す学習塾、そして心身の育成を目的としたスポーツや習い事のスクール施設など、これらの内装デザインやレイアウトを検討する際には、児童・生徒が利用する施設として考慮すべき点があります。

見た目のデザイン以上に重要視すべきなのは、生徒たちが安心して安全に過ごせる内装を整えることです。危険の排除や衛生面への配慮がなされた内装は、保護者にとっても園やスクール選びの「選ぶ基準」となります。指導方針や先生の質、評判と並んで、「学習の場」「生活の場」として安心で安全な内装環境であるかは、重要な要素となっています。

2.選ばれる教育施設の内装作り

 学校はもちろん、学習塾といった教育施設では、授業を行う教室や個別指導に使われる自習室のほか、先生たちの講師室、面談室や応接室など、用途に応じた各部屋が必要です。

勉学に励む施設のスペース作りには、オフィス作りのノウハウが生かせる部分も多くあります。例えば、教室のように集団で使用するスペース、個人で集中したいときに使用するスペース、個別面談や応対に使用する応接室など、働く場所も学ぶ場所も、「集団と個人」、「コミュニケーションと集中」、そして「心身の充実度によって成果が変わる場」であるという共通点があります。これを前提に、児童や生徒たちにとって快適な内装や、利用目的に適した設計施工が求められます。大人とは異なる観点で心身両面の快適性を考慮することが重要です。

特に、施設で最も重視される教室は、清潔感があり、集中しやすい内装であるかどうかが良い印象を与えます。生徒が集中しやすく、保護者にも良い印象を与える教室づくりのためには、内装材の素材や色使いも重要ですが、間仕切り壁の転倒防止策による安全性、室温や湿度の管理、感染症対策がしやすい空調の配慮も欠かせません。こうした「安全性」を担保することで、施設は運営側にとっても、保護者への自施設のアピールポイントとなります。また、防音対策や疲労度に関わるデスク&チェアの家具の選定も、生徒のやる気や集中力の向上に影響を及ぼします。

先生と生徒、または保護者との面談に使用されるミーティングスペースや応接室といった個室は、プライバシーに配慮した遮音・吸音仕様にすることで、施設の信頼性も大きく変わります。最近では、自習室にも音読ができる部屋が求められるようになっています。

自宅とは異なる環境で勉強に取り組める自習室の有無や充実度は、塾選びにおいても重要なチェックポイントです。そのため、教室以外の施設の完備は、選ばれる基準の一つとなっています。

3.パーティションの種類と選び方

 スクールパーティションの選定は、教育施設の用途やニーズに合わせて行うことが重要です。

  1. ハイパーティション
    固定式のハイパーティションは、壁のようにしっかりと固定されたタイプで、特定のエリアを恒久的に仕切る際に使用されます。教室を恒久的に分けたい場合や、特定のエリアを他の活動から隔離したい場合に適しています。固定式は耐久性が高く、遮音性能も優れているため、騒音が気になるエリアに設置するのが良いでしょう。
  2. ローパーティション
    可動式のローパーティションは、必要に応じて移動させることができるタイプで、空間の柔軟な利用が求められる場面に適しています。特に、多目的ホールや大教室など、利用用途が頻繁に変わる場所では、可動式パーティションが重宝されます。使わない時には折りたたんで収納できるため、スペースの有効活用が可能です。
  3. スライディングウォール
    スライディングウォールは、天井のレールに沿ってスライドさせることができるパーティションで、部分的に開閉することができます。授業中に空気の流れを確保したり、視覚的な仕切りが必要な場合に役立ちます。このタイプは、フレキシブルな学習環境の構築に向いています。

これらのパーティションの中から適切なものを選ぶためには、施設の用途、必要な機能、予算、安全性などの要素を総合的に考慮する必要があります。例えば、幼稚園では安全性と柔軟性が重要視されるため、角が丸いデザインのパーティションや、簡単に動かせる軽量タイプのものが好まれるでしょう。

4.コロナ禍以降、とくに衛生面が見直されているトイレ

 感染ルートとして、環境改善が叫ばれた従来の古い学校トイレは、狭い空間に多くのブースを設置している事が多かったり、和式より洋式を増やし現代化するなど、課題解決の取り組みの必要性がうたわれています。

抗菌性に優れた部材の採用で衛生面の向上、ドア開閉の際に指はさみのケガ防止する構造や、非常時外開き解放機能によりブース内で人が倒れた時もドアを外開きにして簡単に救出が可能になる仕様など、安心安全第一の学校施設に最適な仕様のトイレブースの導入は、保護者が「通いたいか?通わせたいか?」に影響しますし、運営社側にとってもリスク回避として無視できない場所となっています。

 さらに、パーティションのデザインや素材選びも重要です。先に述べたように教育施設では、まず安全性が最優先されるため、耐久性が高く、環境に優しい素材を選ぶことが求められますが、色彩やデザインも、子どもたちの心理に影響を与えるため、教育的な観点からも慎重に選定する必要があります。

間仕切.jpでは、用途に応じた適切なパーティションの選定と設置により、柔軟で安全な空間を提供することをベースに、最適な環境を整えることで、生徒の学びの質に貢献できる空間づくりをサポートします。

これまでの多様な教育空間をつくってきた実績とノウハウを活かして、教室、自習室、休憩室、応接室、運動施設、更衣室、トイレブースやシャワーブースまで施設の様々なシーンの空間づくりをご提案します。

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